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作品イメージ
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ヤコポ・バッサーノ (Jacopo Bassano)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/02/14掲載
【全体図】
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聖ルキアの洗礼を施す聖ウァレンティヌス 1577年頃
(San Valentino battezza santa Lucilla) | 182×127cm |
油彩・画布 | バッサーノ・デル・グラッパ市立美術館

16世紀後半を代表するヴェネツィア派の画家ヤコポ・バッサーノ随一の傑作『聖ルキアの洗礼を施す聖ウァレンティヌス』。本作は3世紀ローマの聖人で、Vielliebchen(=よく愛される者)に名前の由来をもつ聖ウァレンティヌスが、キリスト教を代表する聖女ルキアに洗礼を施す場面を描いたもので、父なる神による強烈な金色の威光に照らされ落ちる柔らかい陰影や、壮大で深い神秘性を感じさせる劇的な表現は、長年、ヤコポ・バッサーノがヴェネツィア派マニエリスム絵画の研究をおこない辿り着いた様式の大きな特徴であり、本作においてそれは、最も効果的かつ独自性を以って示されている。また17世紀イタリア最大の画家のひとりティエポロが、本作で用いられる豊かで大胆な色彩の表現に驚愕したとの逸話も残されている。


【洗礼を施す聖ウァレンティヌス】
洗礼を施す聖ウァレンティヌス。3世紀に活動をおこなったとされるローマの司祭(又はテルニの司祭、レティの巡回司祭ともされる)で、Vielliebchen(=よく愛される者)に名前の由来をもつ聖ウァレンティヌスは、戦争に出ない若者への対策として皇帝クラウディウス二世が発令した婚姻禁止令に反発し、密かに婚姻の儀をおこなった為、投獄され斬首によって殉教した逸話からバレンタインデーの聖人とされている。またてんかん症(Fallsucht)に言葉が似ていることから、てんかんの治癒の聖人でもある。

【洗礼を受ける聖ルキア】
聖ウァレンティヌスより洗礼を受ける聖ルキア。貧者へ財産を分け与えたことから婚約者の怒りを買い、キリスト教徒だと密告された後、娼妓と同等の刑罰を裁判で裁かれ殉教したキリスト教の聖女ルキアは、名がルキア(Lucia=光)を意味することから、ルキアの美しさに心を奪われた求婚者に、原因となる自らの目をくり抜いて与えるも、その求婚者が改宗し、ルキアが天に祈ると目も回復したという逸話が生まれた。眼病の守護聖人。

【極めて特殊で大胆な光彩表現】
極めて特殊で大胆な光彩表現。父なる神による強烈な金色の威光に照らされ落ちる柔らかい陰影や、壮大で深い神秘性を感じさせる劇的な表現は、長年、ヤコポ・バッサーノがヴェネツィア派マニエリスム絵画の研究をおこない辿り着いた様式の大きな特徴であり、本作においてそれは、最も効果的かつ独自性を以って示されている。

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