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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムロッソ・フィオレンティーノ (Rosso Fiorentino)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2004/09/11掲載
【全体図】
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聖母の結婚(Sposalozio della Vergine)1523年
325×150cm | Oil on panel | San Lorenzo, Florence

マニエリスム第一世代を代表する画家、ロッソ・フィオレンティーノ フィレンツェ時代の名作『聖母の結婚』。本作の主題≪聖母の結婚≫とは、聖母マリアが14歳のときに、国中の独身者に一本杖を持たせて集め、杖の先に花の咲いた者を夫に選べという聖告に基づいて選ばれたヨセフが、他の求婚者や侍女たちが群れなす中、司祭の目前で聖母マリアに指輪をはめるという場面を指す。本作で最も大きな表現的特徴は人体のやや引き伸ばされた長身的な各登場人物の奇抜な描写にある。図像学的な伝統的色彩配色が用いられながらも、金属的な光沢感や明暗対比の強い立体的造形はマニエリスム様式の作品の中でも特に注目すべき表現であり、観る者に強い印象を与えている。また画面上部から下部までに配される20人以上の人物の多さも本作の特異的特長のひとつである。


【婚姻を受けるマリア】
左手を差し出し、貞淑に婚姻を受けるマリア。戒律の中でおこなわれる結婚という儀式の典型が描かれる本作ではあるが、その表現手法は数多いマニエリスム様式の作品の中でも特に注目すべき表現である。

【司祭(左)と夫ヨセフ(右)】
司祭の導きでマリアの指に指輪をはめるヨセフ。図像学的な伝統的色彩配色が用いられながらも、金属的な光沢感や明暗対比の強い立体的造形など人体のやや引き伸ばされた長身的な各登場人物の奇抜な描写は特筆すべき点である。

【杖の先に咲く花】
神の導きによって聖母の夫に選ばれたことを示す、杖の先に咲く花。咲く花は生命の誕生であり、神の祝福でもある。結婚が神の導きであることを示す教義を表すものとして、この主題は数多くの教会から発注された。

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