Salvastyle.com 自己紹介 サイトマップ リンク メール
About us Site map Links Contact us
home Information Collection Data Communication
Collectionコレクション
作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムエル・グレコ (El Greco)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/10/10掲載
【全体図】
拡大表示
聖霊降臨 (Pentecostes) 1605-1610年頃
275×127cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

エル・グレコが1600年代当初に手がけた宗教画作品の代表的作例のひとつ『聖霊降臨』。確証はないものの、ドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院礼拝堂の大祭壇画衝立の一部であったとも推測されている本作に描かれるのは、神の子イエスの昇天から10日の後(イエスの復活から50日目)、五句節の日に聖母マリアや使徒らが集まる家へ嵐のような大きな音が鳴り響き、各々の頭上へ舌の如き炎が灯り、一同を聖霊で満たし、永久に神の子イエスの弟子であることを示すと共に、布教のために異国の言語を話す能力を授かった奇跡的な逸話≪聖霊降臨≫で、エル・グレコの最も大きな特徴である引き伸ばされた人体構造や、強烈な色彩描写による眩い光の表現が顕著に表れている。教会の誕生を意味する本作の主題でエル・グレコは、書く人物に劇的な驚きを感じさせつつ、非常に神秘的な場面表現を用いることで、品格性を欠いた俗作に陥ることなく、≪聖霊降臨≫の感動の一瞬と深い聖性が見事に捉えられている。なお同サイズで半円形アーチの額縁処理がなされている点などから同美術館が所蔵する『キリストの復活』の対画であったと考えられている。

関連:対画『キリストの復活』


【天上より降臨し一同を満たす聖霊】
天上より降臨し一同を満たす聖霊。確証はないものの、ドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院礼拝堂の大祭壇画衝立の一部であったとも推測されている本作は、エル・グレコの最も大きな特徴である引き伸ばされた人体構造や、強烈な色彩描写による眩い光の表現が顕著に表れている。

【異国の言語を話す能力を授かる聖母ら】
永久に神の子イエスの弟子であることを示すと共に、布教のために異国の言語を話す能力を授かる聖母マリアと諸聖人。教会の誕生を意味する本作の主題でエル・グレコは、書く人物に劇的な驚きを感じさせつつ、非常に神秘的な場面表現を用いることで、品格性を欠いた俗作に陥ることなく、≪聖霊降臨≫の感動の一瞬と深い聖性が見事に捉えられている。

Copyright (C) Salvastyle.com - ++ All Rights Reserved.