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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムコレッジョ (Correggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/05/22掲載
【全体図】
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ガニュメデス(ユピテルの愛の物語) 1531年頃
(Ganimede (Amori di Giove))
163.5×70.5cm | Oil on canvas | ウィーン美術史美術館

コレッジョの最高傑作と名高い神話画連作≪ユピテルの愛の物語≫の中のひとつ『ガニュメデス』。同連作『イオ』の対画的な作品である本作は、鷲に姿を変えたユピテルが、トロイア王国(現在のトルコ)の建国者トロスの息子で、絶世の美少年とされたガニュメデスを酒注ぎとして天へ誘い、天上へ飛び立つ場面をえがいたものであるが、寓意的には福音書記者ヨハネの予型として解釈されている。縦に長い構図を活かし、天上へと飛び立つユピテルと、それに掴まる美少年ガニュメデスの躍動感や衣服の揺らめきが、近代的水彩画をも彷彿とさせる情緒豊かな背景と鮮やかに重なり、絶妙な効果をもたらしている。また画面下方にはガニュメデスの愛犬が怯えながらも上空を見上げ、主人の姿を見つめている。この物語的背景から、ユピテルを父なる神、ガニュメデスをイエス、愛犬を福音書記者聖ヨハネ(又は信者)に見立て、ラファエロの遺作の主題としても知られる、教義キリストの変容とも解釈されている。


【鷲に姿を変えたユピテル】
鷲に姿を変えたユピテル。ユピテルはローマの三主神の一、天空や正義・徳・戦勝の神で、気象を司り存在であり、法の守護者でもあるとされ、ジュピテルやジュピターとも呼称されている。

【絶世の美少年ガニュメデス】
絶世の美少年ガニュメデスは、ギリシア神話に登場する美少年でトロイア王国建国者トロスの息子とされているが、トロイア王プリアモスの父ライオメドンの息子としても解釈されている。

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