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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムベッカフーミ (Domenico Beccafumi)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/08/13掲載
【全体図】
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受胎告知 (Annunciazione) 1545年頃
油彩・板 | サンティ・マルティーノ・エ・ヴィットーリオ聖堂

円熟味を増し、古典へと回帰していったベッカフーミの個性が際立つ晩年期の傑作『受胎告知』。本作の主題は、大天使ガブリエルが神の意思である聖胎を聖母マリアへ告知する場面を描いた≪受胎告知≫で、ベッカフーミの大きな特徴であった奇抜な構成や表現は影を潜め、極めて古典的な構図と、内面へと迫る感情表現を取っているが、輝きを増す豊かな色彩は、まさに画家の典型を示すものである。画面上部中央に神の三位である聖霊、左部に聖胎を告げる大天使ガブリエル、右部に聖告を受ける聖母マリアを配し、画面内へ安定感のある、心地よいリズムを生み出すなど、古典主義的な思想も示されている。


【輝くような白い肌の聖母マリア】
輝くような白い肌の聖母マリア。ベッカフーミ作品に共通する豊かな色彩の表現は、かつてシエナで隆盛を極めた強烈な国際ゴシックの流れを大胆に昇華させ、画家独自の画風としていったものであり、今日も、その評価は高い。
【マリアに受胎を告げるガブリエル】
マリアに受胎を告げる大天使ガブリエル。奇抜で感情的な構成とミケランジェロの作品より学んだ激しい運動性で当時を風靡したベッカフーミであったが、その晩年期は、秩序と安定感に満ちた古典主義的な構成を用いた作品を描いた。
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