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作品イメージ
homeページCollection常設展示古典主義ヴァランタン・ド・ブーローニュ (Valentin de Boulogne)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/03/26掲載
【全体図】
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ソロモンの審判 (Jugement de Salomon) 1625年頃
176×210cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)

17世紀フランスに生まれたカラヴァッジェスキ一派の画家ヴァランタン・ド・ブーローニュの代表作『ソロモンの審判』。ルーヴル美術館が所蔵する『スザンナと長老たち』の対画として制作された本作に描かれる主題は、旧約聖書 列王記(上)3:17-28に記される≪ソロモンの審判≫で、画家の深く鋭い主題への取り組みが示されている。本作の主題≪ソロモンの審判≫は、同じ家に住む二人の娼婦がそれぞれ子供を産むが、ある夜、片方の娼婦が誤って子供を窒息死させてしまうと、もう片方の娼婦の子供を奪い自分の死した子供と取り替えてしまい、娼婦らの間に争いがおき彼女らが法廷に訴えると、生きている子供を剣で斬り半分づつ分けるよう命じた師士ダヴィデの末子で父と同様、師士に就いたソロモンが、片方の娼婦はそれに同意する姿を、もう片方の娼婦は子供を生かしてくれるよう懇願する姿を見て、本当の母親(懇願する娼婦)を見抜いたとされる逸話であるが、本作の劇的で明暗対比の大きい光彩表現による登場人物の強い感情描写はヴァランタンの最も特徴的な様式・表現のひとつであり、本作の主題表現においてそれは非常に有効な効果を生んでいる。なお画家が1620年頃に手がけた本作とほぼ同寸法・同構図の作品をローマの国立古典美術館(パラッツォ・コルシーニ)が所蔵していることが知られている。

関連:国立古典美術館所蔵 『ソロモンの審判』


【娼婦の子供の処遇を裁く師士ソロモン】
娼婦の子供の処遇を裁く師士ソロモン。ルーヴル美術館が所蔵する『スザンナと長老たち』の対画として制作された本作に描かれる主題は、旧約聖書 列王記(上)3:17-28に記される≪ソロモンの審判≫で、画家の深く鋭い主題への取り組みが示される。

【子供を生かしてくれるよう懇願する娼婦】
子供を生かしてくれるよう懇願する娼婦。本作の主題は生きている子供を剣で斬り半分づつ分けるよう命じた師士ソロモンが、一方は同意する姿を、もう一方は子供を生かしてくれるよう懇願する姿を見て、本当の母親を見抜いたとされる逸話である。

【子供を抱きかかえ兵士に差し出す娼婦】
子供を抱きかかえ兵士に差し出す娼婦。本作の劇的で明暗対比の大きい光彩表現による登場人物の強い感情描写はヴァランタンの最も特徴的な様式・表現のひとつであり、本作の主題表現においてそれは非常に有効な効果を生んでいる。

【持ち上げられる子供】
持ち上げられる子供。本作以外にはヴァランタン・ド・ブーローニュが1620年頃に手がけた本作とほぼ同寸法・同構図の作品≪ソロモンの審判≫がローマの国立古典美術館(パラッツォ・コルシーニ)に所蔵されていることが知られている。

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