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作品イメージ
homeページCollection常設展示古典主義シャルル・ル・ブラン (Charles Le Brun)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/08/08掲載
【全体図】
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羊飼いの礼拝 (Adoration des bergers) 1689年
151×215cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)

フランス古典主義時代の宮廷画家シャルル・ル・ブランが手がけた宗教画の代表作『羊飼いの礼拝』。本作は画家が当時フランスを統治していた国王ルイ14世のために制作した連作≪キリストの生涯≫の中の1点で、新約聖書ルカ福音書 第2章15-20に記される、神の子イエスを宿す聖なる器として父なる神より選定され、大天使ガブリエルから聖胎したことを告げられた聖母マリアがベツレヘムの厩で神の子イエスを産んだ後、未来のユダヤの王である神の子イエスの降誕を大天使によって告げられた羊飼いたちがベツレヘムの厩へ赴き、その未来の王たる神の子の降誕を礼拝する場面≪羊飼いの礼拝≫を主題とした作品である。宗教画ながらどこか軽やかで、品性と教養に満ちた主題表現や大群衆構成による場面構成、炉辺に灯される火の輝くような光彩による神話画のような神秘的な舞台描写などル・ブランが確立したフランス宮廷独自の絵画様式での宗教画表現の最も優れた表現例のひとつとして本作は今なお人々の眼と心を惹きつけている。特に降誕した幼子イエスや聖母マリアを中心とした光彩は本場面における主題の説明的意図を明確にすると同時に、ベツレヘムの厩で生まれ出でた神の子イエスの聖性や神秘性、(絶対的な)特別性をも的確に表しているほか、観る者の視点を自然と誘導する効果も得られている。また礼拝する羊飼いたちや、神の子イエスの降誕を祝福するために降臨した天使たちの表現も、躍動的で運動性に優れていながら、それによって宮廷様式の特徴のひとつである甘美性や優美性が失われるどころか、むしろ相乗的効果によってより強調されている印象さえ受ける。


【イエスを抱き、天上を見上げる聖母】
降誕したイエスを抱きながら天上を見上げる聖母マリア。本作は画家が当時フランスを統治していた国王ルイ14世のために制作した連作≪キリストの生涯≫の中の1点で、新約聖書ルカ福音書 第2章15-20に記される≪羊飼いの礼拝≫を主題とした作品である。

【神の子イエスを礼拝する羊飼いたち】
神の子イエスを礼拝する羊飼いたち。宗教画ながらどこか軽やかで、品性と教養に満ちた主題表現や大群衆構成による場面構成、炉辺に灯される火の輝くような光彩による神話画のような神秘的な舞台描写は今なお人々の眼と心を惹きつける。

【神の子イエスの降誕を祝福する天使】
神の子イエスの降誕を祝福するために降臨した天使。降誕した幼子イエスや聖母マリアを中心とした光彩は、本場面における主題の説明的意図を明確にすると同時に、ベツレヘムの厩で生まれ出でた神の子イエスの聖性や神秘性、(絶対的な)特別性をも的確に表しているほか、観る者の視点を自然と誘導する効果も得られている。

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