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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ホセ・デ・リベラ (Josepe de Ribera)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/02/03掲載
【全体図】
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聖ヒエロニムスと最後の審判を告げる天使 1626年頃
(San Jeronimo y el angel del Juicio Final)
185×133cm | 油彩・画布 | エルミタージュ美術館

ナポリ派の巨匠ホセ・デ・リベラによる、スペイン絵画の徹底した写実性とイタリアの古典主義的表現との融合の到達点を示す傑作『聖ヒエロニムスと最後の審判を告げる天使』。画家の表現において決定的な転機となった本作の主題は、4世紀に活動をおこなった聖人で、ラテン教会四大博士のひとりでもある聖ヒエロニムスが、荒野での修行中に聞いた最後の審判を告げるらっぱの吹奏場面≪聖ヒエロニムスの幻想≫で、本作では、執筆する聖ヒエロニムスの上で天使が最後の審判を告げるらっぱを吹いた為に、驚愕し振り返り見上げる聖人の姿を、暗闇の中で劇的に浮かび上がる光彩の使用と、それによって生じる深い陰影による豊かな感情表現や徹底した写実性とともに、清澄な色彩による抒情的な表現がなされているのが大きな特徴である。なおカポディモンテ国立美術館(ナポリ)が『聖ヒエロニムスと最後の審判を告げる天使』の別ヴァージョンを所蔵している。

関連:カポディモンテ国立美術館所蔵版


【驚愕し、見上げる聖ヒエロニムス】
らっぱの吹奏に驚愕し振り返り見上げる聖ヒエロニムス。暗闇の中で劇的に浮かび上がる光彩の使用と、それによって生じる深い陰影による豊かな感情表現や徹底した写実性とともに、清澄な色彩による抒情的な表現がなされているのが大きな特徴。

【最後の審判を告げるらっぱを吹く天使】
最後の審判を告げるらっぱを吹く天使。本作の主題≪聖ヒエロニムスの幻想≫は、聖ヒエロニムスが荒野で修行中に聞いたとされる最後の審判を告げるらっぱの吹奏の場面を指す。

【聖ヒエロニムスの傍らに寄り添う獅子】
聖ヒエロニムスの傍らに寄り添う獅子の姿。聖人のアトリビュートである獅子は、ベツレヘムの修道院での修行中に現れた獅子の足に刺さった棘を聖ヒエロニムスが抜いたために、獅子が聖人の傍を離れなくなった逸話が基になっている。

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