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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/05/22掲載
【全体図】
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トビトとアンナ 1626年
(Anna Accused by Tobit of Stealing the Kid)
39.5×30cm | 油彩・板 | アムステルダム国立美術館

17世紀オランダ絵画黄金期における最大の巨匠レンブラント・ファン・レイン最初期の作品のひとつ『トビトとアンナ』。画家としてレイデンの地で独立した頃に描かれた画家の最も初期の作例のひとつとして知られる本作は、旧約聖書外典(第二正典とも呼ばれている)≪トビト記≫第2章11〜14節に記される、裕福で信仰の厚かったトビトの目に燕の糞が入り盲目となり、財産も失ったことも重なったことで猜疑心が心に巣食う中、仕事から帰宅した妻アンナが手間賃の変わりに受け取った山羊の子を、盗んだもののではないかと疑いをかけるも妻アンナがそれを否定し盲目になって独善的で猜疑心に苛まれると咎められ、トビトが祈りを捧げ悔悛する姿≪山羊の子を盗んだかどで妻アンナを疑うトビト≫を主題に描かれた作品である。若きレンブラントの表現は師ラストマンに由来する明瞭で均一な光彩表現や、偉大なる大画家ヤン・ファン・エイクを始めとする初期ネーデルランド絵画伝統の写実性の高い細密描写を用いた表現が色濃く反映されているも、同時代に制作された版画に由来する構図の巧みな構成力や細部まで緻密に書き込まれながら登場人物の感情を的確に表現する画家として並外れた技量が存分に示されている。


【天を仰ぎ許しを乞うトビト】
天を仰ぎ許しを乞うトビト。画家としてレイデンの地で独立した頃に描かれた画家の最も初期の作例のひとつとして知られる本作は、旧約聖書外典(第二正典とも呼ばれている)≪トビト記≫第2章11〜14節に記される≪山羊の子を盗んだかどで妻アンナを疑うトビト≫を主題に描かれた作品である。

【目を見開き夫トビトを咎める妻アンナ】
目を見開き自身の無実と夫トビトの態度を咎める妻アンナ。本作の主題≪山羊の子を盗んだかどで妻アンナを疑うトビト≫は自らの不幸によって独善的で猜疑心に苛まれることを咎める逸話で旧約聖書に記される≪ヨブの嘲笑≫と酷似している。

【細部まで緻密に書き込まれた山羊の子】
細部まで緻密に書き込まれた山羊の子。師ラストマンに由来する明瞭で均一な光彩表現や、偉大なる大画家ヤン・ファン・エイクを始めとする初期ネーデルランド絵画伝統の写実性の高い細密描写を用いた表現が色濃く反映されている。
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