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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2004/09/01掲載
【全体図】
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夜警(フランス・バニング・コック隊長の市警団) 1642年
(The Night Watch (The Militia Company of Captain Frans Banning Cocq))
363×437cm | 油彩・画布 | アムステルダム国立美術館

オランダ絵画黄金期の傑作、レンブラント作『夜警』。フランス・バニング・コックを隊長とする市警備団の中隊を描いた(当時大流行した)集団肖像画であるが、このような集団肖像画の制作ではどの登場人物も平等に描かれるのが基本であるも、レンブラントは画面に動きをつけ、それまでになかった物語性の高い集団肖像画を描いた。この作品を受け取った依頼者の多くは、顔が腕と重なっている等、不満を漏らしレンブラントの名声を失墜させたとされているも、これが発端となって画家の人生が破綻したという話は現在では否定的であり、物語性の高い作品自体は高評価を得ている。また技法的にも現在レンブラント・ライトの名で今でも撮影などによく使われる、斜め上方からの光彩を用いるなど、画家独自の光の描き方が最もよく示される作品のひとつとして広く認知されている。また本作は近年の修復作業によって昼を描いたものであることが判明し、画面を夜景に見せていた全体を覆う暗い黒色は、画面上に塗られたニスが変色した為である。なお1980年代に本品が切り裂かれるという事件があるも、国の威信をかけ修復され、現在に至っている。


【隊長と副隊長に集中する光源】
レンブラント・ライトの名で今でも撮影などによく使われる、斜め上方からの光。光源を画面中央の隊長と副隊長に集中させ描いている本作は近年の修復作業によって昼を描いたものであることが判明し、画面を夜景に見せていた全体を覆う暗い黒色は画面上に塗られたニスが変色した為である。

【画面に深みと緊張感を与える少女】
本来ならば、少女には光は当たらないはずだが、レンブラントは現実感を無視し少女に光を当て画面に引き出したことで、男性中心の画面構成に、深みと緊張感を与えている。なお少女を画家の妻サスキアとする解釈も唱えられたが、根拠不足から現在多くの研究者はサスキア説を用いていない。

【脇役と化した多くの依頼者】
本作のような集団肖像画の制作では、どの登場人物も平等に描かれるのが基本であるも、レンブラントは画面に動きをつけ、それまでになかった物語性の高い集団肖像画を描いている。この作品を受け取った依頼者の多くは顔が腕と重なっている等、不満を漏らしレンブラントの名声を失墜させたとされているも、物語性の高い作品自体は高評価を得ている。

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