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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/10/29掲載
【全体図】
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ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス
(Aristotle Contemplating a Bust of Homer) 1653年
143.5×136.5cm | 油彩・画布 | メトロポリタン美術館

レンブラント作『ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス』。メッシーナの裕福な美術収集家ドン・アントーニオ・ルッフォが自身の図書館を偉人の肖像画で装飾するために、その一枚として依頼された本作に描かれるのは、紀元前四世紀ギリシアの哲学者で、プラトンに師事し、自然科学を始め論理学や文学など多岐にわたる研究をおこない、古代における最大の学的体系を築き「万学の祖」とも呼ばれた≪アリストテレス≫が、最も賞賛した古代の詩人ホメロスの胸像を見つめ手を添える姿で、深い精神性と思想を感じさせる独特な光の表現が大きな特徴のひとつである。本作のような主題はレンブラントの作品の中でも珍しい部類に属するが、作品中でアリストテレスが手を添える詩人ホメロスの胸像はレンブラントが所有していたことが確認されている。またアリストテレスは、古代マケドニア王国テメノス朝国王アレクサンドロス大王の家庭教師であったことが知られており、本作に描かれる≪アリストテレス≫の右肩から下がる金鎖を辿るとアレクサンドロス大王のメダルが付いていることから、詩人(ホメロス)、哲学者(アリストテレス)、武人(アレクサンドロス大王)によって(当時アリストテレスの著作とされていた)人相学が表現されていると研究者からは指摘されている。なおドン・アントーニオ・ルッフォはレンブラントの他にも同時代のイタリアを代表する画家グエルチーノなどにも肖像画の依頼をおこなっている。


【胸像を見つめるアリストテレス】

古代の詩人ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス。本作はメッシーナの裕福な美術収集家ドン・アントーニオ・ルッフォが自身の図書館を偉人の肖像画で装飾するために、その一枚として依頼され制作された作品である。

【古代の詩人ホメロスの胸像】
古代の詩人ホメロスの胸像。本作に描かれるのは、紀元前四世紀ギリシアの哲学者「万学の祖」とも呼ばれた≪アリストテレス≫が、最も賞賛した古代の詩人ホメロスの胸像を見つめ手を添える姿で、深い精神性と思想を感じさせる独特な光の表現が大きな特徴である。

【アレクサンドロス大王のメダル】
アレクサンドロス大王のメダル。本作のような主題はレンブラントの作品の中でも珍しい部類に属するが、作品中でアリストテレスが手を添える詩人ホメロスの胸像はレンブラントが所有していたことが確認されている。

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