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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術グエルチーノ (Guercino)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/11/07掲載
【全体図】
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法衣を受けるアクィタニアの聖グリエルムス
(di San Guglielmo d'Aquitania) 1620年頃
341×232cm | 油彩・画布 | ボローニャ国立美術館

グエルチーノ初期の最も重要な作品のひとつ『法衣を受けるアクィタニアの聖グリエルムス』。本作は11世紀から12世紀にかけて活動した聖人で、聖ベルナルドゥスからパルトネ聖堂に聖餅を拝受し節を変えたほか、隠者となりローマ巡礼をおこなった≪聖グリエルムス≫を描いたもので、菱形に配置される人物による法衣授与と聖母子降臨の2場面構成を取っているほか、「光と色彩による斑点」と評された強い明暗法による激しい運動性と感情性の表現は、収められたボローニャのサン・グレゴリオ聖堂内でルドヴィコ・カラッチなど他の画家が描いた作品を凌駕し、圧倒的な存在感を示した。また本作の完成度の高さから当時の権力者であるルドヴィシ枢機卿に認められ、グエルチーノは名実共に、エミリア派の頂点に君臨することになった。


【法衣を受ける聖グリエルムス】
法衣を受ける聖グリエルムス。本作の主題≪聖グリエルムス≫は聖ベルナルドゥスからパルトネ聖堂に聖餅を拝受し節を変えたほか、隠者となりローマ巡礼をおこなった聖人で、11世紀から12世紀にかけて活動したとされるが、812年に没したとも伝えられている。

【強い明暗法による激しい運動性の表現】
強い明暗法による激しい運動性と感情性の表現。グエルチーノの大きな特徴である強い明暗法による運動性と感情表現は、本作でも存分に示されており、完成度の高さから当時の権力者であるルドヴィシ枢機卿に認められ、グエルチーノは名実共に、エミリア派の頂点に君臨することになった。

【菱形に配置される人物】
菱形に配置される人物によって画面上部の聖母子降臨と、仮面下部の法衣拝受の2場面構成から成る作品であるため、本作には中央部分には空虚な余白ができている。
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