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聖母の死 (Morte della Madonna) 1605-1606年
363×245cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ) |
カラヴァッジョ作『聖母の死』。この画家の全作品において特に白眉の完成度を見せる本作の主題は、大天使ミカエルから自身の臨終を聖告され、今一度、息子イエスの弟子達に会いたいと願い、皆が雲に乗って集まった中、三日後にその時を迎えた場面≪聖母の死≫を描いたものであるが、本作では、それまでこの主題で描かれてきた象徴的な死を描いたものではなく、極めて現実的な死の場面をまざまざと描き、著しく品性に欠けるとして依頼主であるローマのサンタ・マリア・デラ・スカーラ聖堂から受け取りを拒否された逸話が残されている。臨終に服した聖母の身体は浮腫み血色は色褪せ、素足を晒している。現代では、この主題≪聖母の死≫の圧巻の迫力と劇的な描写や表現は数々の研究者より賞賛されているものの、このあまりにも現実を感じさせる死の表現は、当時の人々の感情と恐怖を煽り批難と嫌悪を募らせた。また受け取りを拒否された後、本作の隠された高尚な性格を見抜いたルーベンスの仲介によって、マントヴァのゴンザーガ家によって購入された来歴が残されている。
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