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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術アロンソ・カーノ (Alonso Cano)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/12/30掲載
【全体図】
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聖母子(明星の聖母) (Virgen con el Niño) 1646-1648年頃
156×100cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

17世紀スペインの画家アロンソ・カーノの代表的な作品のひとつ『聖母子』。聖母マリアの頭上に輝く印象的な明星から≪明星の聖母≫とも呼ばれる、マドリッド滞在時代に制作された本作は聖母マリアが幼子イエスを抱くという典型的な≪謙譲の聖母子≫を主題に描かれた聖母子像作品で、自然主義的な深い明暗対比の中に、古典主義を感じさせる柔らかな質感による保守的な人物の描写や穏やかで慈愛と微かな憂いを帯びた表情が大きな特徴である。幼子イエスを抱く聖母マリアは、気品に満ちた慈愛の瞳で我が子を見つめるも、その表情の奥には微かに、将来イエスが歩む苦難の道を憂うかのような複雑な感情も示されるほか、幼子イエスの聖母マリアに身を委ね穏やかな表情を浮かべる描写は、同時期でのアロンソ・カーノの様式が最も反映された代表作品として知られている。また、聖母マリアの背後に白々と輝く明星は静謐な空間の中をより一層引き立てるのみならず、観る者により詩情的な印象を与えることに成功している。


【複雑な感情を示す聖母マリア】
複雑な感情を示す聖母マリア。本作に示される自然主義的な深い明暗対比の中に、古典主義を感じさせる柔らかな質感による保守的な人物の描写や穏やかで慈愛と微かな憂いを帯びた表情は当時の画家の様式の大きな特徴である。

【聖母マリアに身を委ねる幼子イエス】
聖母マリアに身を委ねる幼子イエス。幼子イエスを抱く聖母マリアは、気品に満ちた慈愛の瞳で我が子を見つめるも、その表情の奥には微かに、将来イエスが歩む苦難の道を憂うかのような複雑な感情も示されるほか、幼子イエスの聖母マリアに身を委ね穏やかな表情を浮かべる描写は、同時期でのアロンソ・カーノの様式が最も反映された代表作品として知られている。

【聖母マリアの背後に白々と輝く明星】
聖母マリアの背後に白々と輝く明星。聖母マリアの頭上に輝く印象的な明星から≪明星の聖母≫とも呼ばれる、マドリッド滞在時代に制作された本作は聖母マリアが幼子イエスを抱くという典型的な≪謙譲の聖母子≫を主題に描かれた作品である。

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