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homeページCollection常設展示バロック美術アロンソ・カーノ (Alonso Cano)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/02/05掲載
【全体図】
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スペイン国王 (Un rey de España) 1640-1645年頃
165×125cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

17世紀にセビーリャやマドリッドで活躍したグラナダ出身の画家兼彫刻家アロンソ・カーノ作『スペイン国王』。本作はアルカサール(旧王宮)の黄金の広間を飾るためにフェリペ4世が複数の画家に命じ、制作させた歴代スペイン国王の連作肖像画の中の一枚であるが、この連作群には各国王の記銘がなく、本作がどの時代の何という国王であるかは不明である。本連作群は資料が乏しく、制作年代も断定はできないが、おそらく1638年から24年間過ごしたセビーリャからマドリッドへ招かれて移り住んだ数年間(1640-1645年頃)に描かれたと推測されている。本作の左手に世界の支配や政体を象徴する地球儀を、右手に権力と武力を象徴する剣を手にする端正で凛々しく、雄雄しい国王は、前方から玉座に鎮座する姿を短縮法を用い描いており、その姿は観る者と対峙するかのようである。また暗中に対し、明瞭な色彩と光彩描写によって浮き出るかのような衣服や体形状の表現は、王の存在をより強調するだけでなく、王として築き上げてきた国の歴史の重質感をも表現しているかのようである。


【端正で凛々しく、雄雄しい国王の姿】
端正で凛々しく、雄雄しい国王の姿。本作はアルカサール(旧王宮)の黄金の広間を飾るためにフェリペ4世が複数の画家に命じ、制作させた歴代スペイン国王の連作肖像画の中の一枚であるが、この連作群には各国王の記銘がなく、本作がどの時代の何という国王であるかは不明である。

【世界の支配や政体を象徴する地球儀】
世界の支配や政体を象徴する地球儀。本連作群は資料が乏しく、制作年代も断定はできないが、おそらく1638年から24年間過ごしたセビーリャからマドリッドへ招かれて移り住んだ数年間(1640-1645年頃)に描かれたと推測されている。

【権力と武力を象徴する剣】
権力と武力を象徴する剣が握られる王の右手。本作の左手に世界の支配や政体を象徴する地球儀を、右手に権力と武力を象徴する剣を手にする端正で凛々しく、雄雄しい国王は、前方から玉座に鎮座する姿を短縮法を用い描いており、その姿は観る者と対峙するかのようである。

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